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【3択クイズ】いまこそ知りたい「バンクシー」基本の「き」❶《Who is Banksy? Bankusy is us!》

知りたい!「バンクシー」3択クイズ①

◼️バンクシーQ&A3択クイズ【解答編】

 Answer 1

❷愛はゴミ箱の中に(Love Is in the Bin)

「愛はゴミ箱の中に」。バンクシーの作品はシュレッダーで引き裂かれた事実が、さらにその作品価値を高めるという「仕掛け」があった。まさに虚実皮膜の間に佇むバンクシーのシニカルな作品である(写真:アフロ)

 【解説】

 「少女と風船」が、オークションで落札された瞬間、一気にシュレッダーで同作品が断裁された事件。この事件の本質は、作品が引き裂かれ、ゴミとなった瞬間その「儀式」を通じて、その価値が「唯一無二」の作品として高まったことにあった。バンクシーは、価値と資本主義の問題への批判を、資本主義のルールでシニカルにテロを果たしたとも言えるが、その「共犯」にサザビーズも噛んでいたのではないかと批判もされた。その問題は、『fciニュース2018年10月11日バンクシーシュレッダー絵画騒動に飛び交う憶測』が事件の映像もありわかりやすい。参照いただきたい。


 Answer 2

❶小池百合子

 【解説】

 論より証拠。氏の「ツイッター」を引用します。

東京都の管理する防潮扉前で喜悦する小池百合子氏。東京都知事の立場でこの後、所有権を前提に「接収」するが、港区住民の民意を問うことなく権力を発動した/引用:「小池百合子ツイッター2019年1月17日」より

 ここで問われるべき問題の本質は、「落書き」は誰のものか? ということにもあった。無論、同作品の著者はバンクシーとされる本人は、港区民ではないが、氏の偶然遺した「作品(落書き)」は、本来、その地域の市民のものである、というのがイギリス、ブリストル市民の《公共観》的常識である。小池知事は、バンクシーの「商品価値」を周知しながら、民意を問うことなく施設管理権を根拠に接収し、その後、本庁で披露したこのことは、公的に「器物損壊」の罪、法よりも「価値(資産)」を選択したことになる。そうした批判の記事も出ている。(『朝日新聞デジタル』2019年4月25日もちろん、日本の政治的決断は解釈改憲を含めデタラメ強行突破できる先例があるので、民衆は忘却するだけなのだが、民意を問うという割には手続きは強権的であることも、バンクシーを理解する上で忘れてはならない。

 ちなみに、❸の伊藤野枝(1895−1923)とは、日本の婦人解放運動家、無政府主義者でアナーキスト大杉栄とは内縁の関係。甘粕事件で憲兵に殺害された。


 Answer 3

❷イギリス・ブリストル近郊

 

 【解説】

 バンクシーは、生粋のイギリス人。本書『BANKSY CAPTURED by STEVE LAZARIDES』の著者・スティーブ・ラザリデスもブリストル出身。「ブリストルっ子」の反骨心の背景には「歴史をさかのぼれば、大西洋三角貿易の拠点の一つ、つまりアフリカ奴隷貿易の玄関口」(『産経新聞』2020年3.20)であり、「第二次大戦後にはカリブ系移民が多く流入し、反人種主義などに根差した反骨精神、異種混交の文化が育まれていった」(同前)という歴史的・文化的背景がある。つまり、不当な「人種差別」が、まかり通っていたのである。バンクシーはそうした不条理を幼い頃から体で受け止め、その社会への齟齬(そご)の情念をグラフィティ・ライター(器物損壊を承知で)として表現活動に結びつけたのである。ゆえに、作品は、特権階級への承認よりも、常に民衆(労働者階級)に寄り添う「目」、民衆を縛る「権力」の暴力性に対して批判的なのである。バンクシーの問題意識への深堀については、次回以降に譲りたい。

 外形的な説明は以下の通り。ブリストルは、イギリス西部の港湾都市サウス・ウェスト・イングランド典礼カウンティにあるユニタリー(単一自治体)であり、ロンドンの西169キロ(鉄道で1時間50分)で、カーディフの東71キロの位置である。(「wikipedia」より)

 

 *【参考文献】バンクシーの基礎知識(文献)に関して、現代アート・文化の第一人者であり東京藝術大学教授・毛利嘉孝氏著作『アート・テロリスト バンクシー』(光文社新書)


【早わかりバンクシー年表】
1973~75年 イギリス・ブリストル近郊で誕生したとされている。
90年頃から 地元でグラフィティ活動を開始。
95年頃から ステンシルを用いた技法へ移行し、英米で幅広い活動を行う
2005年 メトロポリタン美術館MoMA大英博物館などに勝手に侵入、自身の作品をゲリラ展示して騒動に。
2010年   初の監督映画『 イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を公開。その後もガザ地区パレスチナ自治区ベツレヘム、世界各国にてグラフィティ活動を継続。
2018年 サザビーズでの「シュレッダー事件」が世界的ニュースに。
2019年 作品『英国の地方議会』(議員はチンパンジーになっている)がサザビーズで13億円で落札された。

 

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 世界限定20,000部の一部が日本で販売!
英国では即完売となり、
今や日本でしか手に入らない幻の1冊!
BANKSY CAPTURED
by STEVE LAZARIDES

 【公式サイト】
URL:https://banksycaptured.tokyo

 ◼️先行予約販売 :
2020年5月14日まで
※発送は・・・5月12日ごろを予定
◼️一般販売開始:
2020年5月15日予定
◼️一般販売店舗:
書店などで販売
※上記公式サイトにて決定後順次アップ
◼️販売価格:
13,200円(税込)※本体12,000円

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スティーブ ラザリデス

STEEVE LAZARIDES
元雑誌『Sleaze Nation』のカメラマン兼フォトエディター。1997年から約11年間に渡り、バンクシーの右腕として作品の撮影や車の運転などを担当し、10,000点以上のバンクシー関連の写真を撮り続けてきた。またバンクシーの代理店として知られている英国のアートギャラリーのオーナー。彼は、ストリートアートの普及に貢献した最初の人物の1人として、またアンダーグラウンドアートの最新トレンドの権威として知られています。

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